晨朝勤行のあと、誰もいないお御堂に座って

「信無き行は不安の叫び 行なき信は観念の遊戯」

晨朝勤行のあと、誰もいないお御堂に座って、ぼんやりと阿弥陀様を眺めているのが好きです。

ぶつぶつお念仏をつぶやくと、お御堂に反響してすごく気持ちがいいです。

信心も安心も知らないまま、ただお念仏をつぶやいて「これが御恩報謝かぁ。ふーん」と、なんまんだぶ なんまんだぶ とつぶやいてます。

「泣きながらお念仏をしたことがありますか?」
そんなことを人に尋ねて回ったこともありました。めんどくさいと言われたり、はぐらかされたり、時にはそういうのはよくないとたしなめられたりもしました。

そんなある時
「信無き行は不安の叫び 行なき信は観念の遊戯」
という言葉を教えてもらいました。

私のお念仏は不安の叫びなのだと知りました。
私がお念仏のことを考えていることは、観念の遊戯なのだと知りました。

今朝そんなことをぼんやり思い返しながら、不安に叫ぶ声も、観念の遊びも、御恩報謝として聞いてくださるんやろうなぁ。知らんけど。とか思いながら、ぶつぶつお念仏をしていました。

お御堂に一人座り、こうやってお念仏に遊ばれる時間というのは、とても楽しい時間です。

なんまんだぶ