「一勘弁、二働き」
スマートフォンから、facebook と、twitter のアプリを削除した。
時間がない、忙しい、とグチりながら、一日の時間の使い方を振り返ってみたら、この小さな機械を片手に、小さな画面を眺めている時間のなんて長いことか。
この機械の青い光から、数センチ目線をずらすと、そこに、気持ち良さそうに眠るネコの寝顔があった。
「あぁ、俺は本当に見るべきモノを見ていないのかもしれない」
と、少し慌てた気持ちになったのだ。
ということで、スマートフォンを衝動的に放り投げ、またそれを拾い、facebook と、twitter を削除した。
「一勘弁、二働き」と聞いた。
生活が苦しいなら、まず働いて稼ぎを増やす前に、無駄な支出を見直しなさいよという、いわゆる昔の人の知恵だろう。
これは、お金のことだけじゃない。時間の使い方にも言えるかもしれない。そう思ったわけである。
機械あれば必ず機事あり、機事あれば必ず機心あり
荘司の言葉だと、数年前に教えてもらった。ああ、この事を言いたかったんやなぁ。
それにしても癖というのはおそろしい。気がつけばそのスマートフォンを探し、意識せずにfacebookのアプリを起動しようと指が動いていて、ハッとなる。
「薫習(くんじゅう)」とはよういうたなぁ。
なんまんだぶ なんまんだぶ なんまんだぶ