大量の大根とみずなをいただいた。
キッチンを探すとシーチキンをひと缶みつけた。これもずいぶん前にいただいたものだ。
祖母がよく作ってくれた「菜っぱの炊いたん」には時々シーチキンが入っていた。慈海の大好物でお浄土参りの前に今生最後に食べたい三品のうちのひとつだ。(あとの二品は「茄子の揚げ浸し」と「油揚げの味噌汁」。あ、あと白いご飯も!)
祖母がつくってくれたあの味はもう再現できないけど、なんとか真似てやってみようと、いただいたみずなとシーチキンをフライパンで炊いてみた。お昼に食べるつもり。ちょっと味見したら少し苦かった。祖母のとはなんか違うけれども、すこし思い出す味わい。
慈海が口にするお念仏もそうだわなぁ。
祖母の口から聞いたお念仏とは違うけれども、聞こえてくだる味わいは全く同じ。
なんまんだぶ