死ぬ話・わからない話

先日、叔父の葬式があった。

先月も親戚のおばさんがお浄土に参られたばかりだ。あわただしくまた帰郷してきた父の曰く
「お浄土の方にいってしまった人の方が多くなったなぁ」

昨日は、となり町のお寺さんでの御正忌報恩講で、御法話取りつぎの大役を仰せつかっていた。叔父の悔やみに駆けつけたあと、そのお寺さんに走った。

「これから、わからない話をします」

そう切り出した話は、死ぬ話であった。
深川和上は
「死ぬ話はいいねぇ」
とお話しされたそうだ。

叔父の遺体を、どうみても死んだとしか思えないその姿を思い出しながら、「死ぬ話」をする。

「どんだけ考えても、考えても、考えても、死んだとしか思えないけれども、仏様はお浄土に生まれたとおっしゃる。こんなわけのわからない話はないです。」

わからない話はいい。
わかる話はいずれ忘れるもの。

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