毎朝晨朝勤行にお参りに来られてた方から、荷物が届き、その上先ほど電話をいただいた。
荷物には、室内履き用のサンダルと、スピーカーのカバーに添えて、お手紙も入っていた。
慈海がいつも履いていたサンダルは、何度も壊れてそのたびに紐や針金で修理しながら使っていたのだけど、それに気づいてらしたようで「サイズ合うかしら?」と似たものを探して買ってこられたようだ。
スピーカーのカバーというのは、本堂にあるスピーカーには埃避けに黒いビニール袋をかぶせてあったのだけど、それの代わりにと、黒い布を繕ってカバーを作ってくださったという。
サンダルも、カバーも、まさか、そんなところを見てくださっているとは思わず、添えられていた手紙を読む手が震えた。
そして、先ほどお電話をいただいた際、そのお礼を伝えると、その方がなんだか言いにくそうに「あのぉ、お願いがあるのだけど…」とおっしゃる。
どんなお願いかと思えば、なんと、晨朝勤行の際に携帯電話越しでお勤めの声を聞かせてほしいということであった。
その手があったか!とうれしくなって、それじゃ明日の朝から早速そうしましょうかとお話しすると、「ご迷惑じゃない?ほんとにいいのかしら?」ととてもとても喜んでくださった。
ここしばらくまた一人のおあさじで、少し寂しい感じもしたけれども、お姿は見えなくてもまたご一緒に朝のお勤めができる。でも、携帯電話越しだとちょっと大変かもしれないから、何か他にもよい方法がないかなぁ。ネット経由は難しいし、やっぱり、しばらくは携帯越しかな。
お勤めの際に携帯を持ちながらというわけにはいかないから、スピーカーホンにして、畳に置いて、お勤めする感じになるだろうか。
なんだか、また朝のお勤めが楽しみになってきた。
なんまんだぶ