一に掃除、二に掃除…

休日ですが吉崎にいます。つまりいつもと変わらない土曜日です。

外で剪定をしていると、少し涼しくなったからか、久々の晴れ間だからか、週末だからか、やっぱり土日祝日限定のバスが運行されたからか、ご参拝の方が平日よりもちらほら多くいらっしゃいます。

汚い格好なので、掃除のおじさんだろう的にみられているのでしょう(実際そうなんですけど)だれも私に注意を払うことはありません。境内の景色に溶け込んでいる気分はちょっとうれしかったりします。

体重を減らそうと思って、食事とかエクササイズとか考えたりしてましたけど、「一に掃除、二に掃除…」と尊敬している方からお言葉をいただいて、( ゚д゚)ハッ! となりました。

掃除に際限はないですし、片づけたいところもきれいにしたいところもまだまだたくさんあるのに、減量なんてもんにかまけているから太るんだ(矛盾)と思いいたりました。そんなこと考えている間に箒一振り、雑巾ひとがけするもんでした。せっかく汗を流すなら、ご奉公に汗を流すべきです。あー情けない…

40過ぎても、慈海を見ててくださり、教えて聞かせてくださる方がいらっしゃるというのは、ほんとうにもったいないことだなぁと、パチパチ剪定をしながら考えていました。

なんまんだぶ

道場の役割を集落センターが

戦没者追悼法要での勤行とお取り次ぎのため、春江町江留中の集落センターにうかがいました。

代務でしたのでうかがったのは初めてだったのですが、お荘厳がまるで寺院のように立派で「え?ここ、集落センターだよね?」とちょっと混乱するくらいでした。

この辺は集落センターに必ずと言っていいほどお仏壇があります。蓮如上人が吉崎にらしてから爆発的に全国に広まった「道場」は、真宗寺院の礎になっていきます。人が集まり、寄り合いを結び、後生の話を聞き、仏様に手を合わせ、信心の打ち明け話を語り合う場所であった場所が、行政から集落センターを作ることになった際にその役割も集落センターが担うようになっていったのかもしれません。 「人の集まるところに仏さんお迎えせんわけにはいかんやろ」と先人が集落センターを作る際におっしゃっていたんだろうなぁと想像すると、ここでお勤めさせていただくのがなんともかたじけなく思えました。

なんまんだぶ

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戦没者追悼法要での勤行とお取り次ぎのため、春江町江留中の集落センターにうかがいました。 代務でしたのでうかがったのは初めてだったのですが、お荘厳がまるで寺院のように立派で「え?ここ、集落センターだよね?」とちょっと混乱するくらいでした。 この辺は集落センターに必ずと言っていいほどお仏壇があります。蓮如上人が吉崎にらしてから爆発的に全国に広まった「道場」は、真宗寺院の礎になっていきます。人が集まり、寄り合いを結び、後生の話を聞き、仏様に手を合わせ、信心の打ち明け話を語り合う場所であった場所が、行政から集落センターを作ることになった際にその役割も集落センターが担うようになっていったのかもしれません。 「人の集まるところに仏さんお迎えせんわけにはいかんやろ」と先人が集落センターを作る際におっしゃっていたんだろうなぁと想像すると、ここでお勤めさせていただくのがなんともかたじけなく思えました。 なんまんだぶ

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できることなら背負って境内まで、そして本堂まで

今日は念力門まわりを綺麗にしてました。

時期の過ぎた紫陽花の花を刈り取り、絡まった蔦を取り除き、草を引き、ゴミを片付け、伸びすぎたもみじの枝を切り落とし、ツツジの形を整えとしていたら、あれだけ吹き出していた汗がピタリと止まっているのに気づきました。

そういえばなんだか吐き気がするし、ほんのり頭もいたいけど、でもまだまだ動けるし、もうちょっと頑張ろうとしたところで、脚がちょっともつれて階段を踏み外しそうになり、「あ、これは危ないのかも」と、取り急ぎフラフラと会館のなかへ入りました。

こうなるかもと予想して、準備していた経口補水液をチビチビ舐めるように飲んでみると、さっきまで止まっていた汗がだらだらと流れ落ちはじめて、みるみる足元に水溜まりができるくらいの汗が吹き出てきました。

今日は一人きりだったので、万が一のことがあると下手すると月曜の朝まで誰にも気づかれず…と想像したらちょっと怖くなりました。もう少し気を付けないとですね。

ところで、門のまわりを綺麗にしていると地元の方やお参りにこられた方に声をかけられます。

そして門を見上げて皆様「気持ちのいい景色ですねぇ」とおっしゃっていかれます。

そして、中には手を合わせて「(脚が悪くて)上にはあがられないけど…」と申し訳なさそうにおっしゃっていかれる方もいます。

できることなら背負って境内まで、そして本堂までお連れして差し上げたいけど、さすがに恐縮されてしまって叶いませんが…

夕陽に照らされるこの念力門の景色が、慈海も好きです。朽ちかけてもこうして西の光を浴びて、西の風を受けて、人知れずくぐっていかれる方々のお念仏の声を黙って聞き続けている、こんな門のような者に慈海も成れたらと憧れます。

なんまんだぶ

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今日は念力門まわりを綺麗にしてました。 時期の過ぎた紫陽花の花を刈り取り、絡まった蔦を取り除き、草を引き、ゴミを片付け、伸びすぎたもみじの枝を切り落とし、ツツジの形を整えとしていたら、あれだけ吹き出していた汗がピタリと止まっているのに気づきました。 そういえばなんだか吐き気がするし、ほんのり頭もいたいけど、でもまだまだ動けるし、もうちょっと頑張ろうとしたところで、脚がちょっともつれて階段を踏み外しそうになり、「あ、これは危ないのかも」と、取り急ぎフラフラと会館のなかへ入りました。 こうなるかもと予想して、準備していた経口補水液をチビチビ舐めるように飲んでみると、さっきまで止まっていた汗がだらだらと流れ落ちはじめて、みるみる足元に水溜まりができるくらいの汗が吹き出てきました。 今日は一人きりだったので、万が一のことがあると下手すると月曜の朝まで誰にも気づかれず…と想像したらちょっと怖くなりました。もう少し気を付けないとですね。 ところで、門のまわりを綺麗にしていると地元の方やお参りにこられた方に声をかけられます。 そして門を見上げて皆様「気持ちのいい景色ですねぇ」とおっしゃっていかれます。 そして、中には手を合わせて「(脚が悪くて)上にはあがられないけど…」と申し訳なさそうにおっしゃっていかれる方もいます。 できることなら背負って境内まで、そして本堂までお連れして差し上げたいけど、さすがに恐縮されてしまって叶いませんが… 夕陽に照らされるこの念力門の景色が、慈海も好きです。朽ちかけてもこうして西の光を浴びて、西の風を受けて、人知れずくぐっていかれる方々のお念仏の声を黙って聞き続けている、こんな門のような者に慈海も成れたらと、思います。 なんまんだぶ

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